第141回東京エリアdebian勉強会 in サイボウズ様

最終更新日時:2016-07-18 23:43

初版公開日時:2016-07-18 23:43


7/16(土)はサイボウズ様を会場にお借りして東京Debian勉強会を開催しました。

サイボウズ様で開催するのは2回目となりますが、さすがにオフィスの立地には驚かされます。中に入って受付をし、会場へ入ります。 会場はサイボウズの3名の方に迎えていただきました。そのうち、1名は発表していただけるyutannihilationさんです。

勉強会が始まりいつもの自己紹介をして、発表へ。1本目は、「Debian Install screen対応」でdebconf16で発表した内容です。debconfには初参加であるrogerさんですが、いきなり発表もすごいものです。前回sshログインして進めるDebian Installerの発表があり、その続きという感じです。udebファイルの存在は知っていますが、自力で作ったというからなかなかの強者です。PCではあまり必要ない機能かもしれませんが、組み込みデバイスのようにモニタがない場合、シリアル1本しかない場合に便利です。

次は、yutannihilationさんの「go-apt-cacher/mirror」という発表。上流のapt用リポジトリをミラーしたりキャッシュしたりする便利ツールを開発した、という話でした。開発言語はgoということですが、自分はgoやったことないのでいまいちイメージがつきません(プログラムが全部static linkしているhaskelみたい?)。 既存ツールではハッシュチェックが甘いのか、たびたび壊れたミラーができることがあるようでそれを改善すること、ミラー/キャッシュツールはデータセンター間(特に上流側)のダウンロード通信を抑制するために必要だった、という話のようです。お話しによるとgoで作ったのでなかなか早いようです。 質問ではベンチマーク結果のグラフがあるか、既存ツールがあるのになぜ新規でつくる決断をしたか、処理途中で生成する一時ファイルがディスク容量を逼迫しないか、などが出ました。なかなかよいつくりなアプリです。

その後、サイボウズ様のご厚意で、オフィスを見学させていただきました。他社様のオフィス見学はなかなかできないので貴重です。途中で某ネットワーク機器メーカーの名前が出てきます。国内海外を結ぶテレビ会議システム、エンドユーザのデモ操作に使うシンクライアント部屋、執務室など。開発者の席は遠巻きに見ましたが、1人あたりの机が広いのと、モニタの数が多いです。なかなかいい環境な気がします。

そのあとは、もくもくタイムで自習です。自分はkfreebsdのpsコマンドがエラーになる以下のバグを追っかけていました。 https://bugs.debian.org/cgi-bin/bugreport.cgi?bug=831396 調べていましたが、先人がいました。気づいたのは1週間前なので、バグレポートすれば一番乗りだったのに。残念。(勉強会準備で忙しかったのよ)

そんなこんなな、東京Debian勉強会でした。


auther: dictoss

地元の北海道から流れて大阪へ行き、現在は東京でお仕事中。 仕事ではCentOS、家ではDebianとFreeBSDを使い何かしようと画策中。

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