今日は、2023年8月 東京エリア・関西合同Debian勉強会 がありました。発表は「Live Build を使ったカスタムフレーバの作成」、「2038 年問題と 32 bitOS の 64 bit time_t への移行について」の2本でした。
「Live Build を使ったカスタムフレーバの作成」はカナやんさんの発表で、lbコマンドを駆使してLive起動可能なISOファイルをビルドしたり、そのISOファイルから実機や仮想マシンにDebianのインストールが可能、という話でした。自分はインストーラ周りはpreseed周りしか触ったことがないため、いろいろ知らないことを勉強できてよかったです。
「2038 年問題と 32 bitOS の 64 bit time_t への移行について」は自分が発表しました。2038年問題がなぜ起こるのか、Linuxカーネルとglibcが対応したこと、これからはDebianなどのディストリビューションがどうするか決める番、という感じでした。debianパッケージのビルドシステムの新しいオプションの解説もしたので、64bit time_t型をどのアーキテクチャの32bitOSで採用するのかが決まればあとは機械的にdebian/rulesを直せばOKのはずです。メーリングリストで流れている内容を見ると、新しいアーキテクチャとして対応するのが技術的には正しい、という感じですが似たような32bitアーキテクチャをi386、armel、armhf、mipselで抱えることになるのでなかなか負担なような気もします。議論が進むといいですね。
さて、次のDebian勉強会は微妙に決まっておりません。最近仕事が忙しいのでイベント対応も体力ギリギリなところなので、少しペースを落とさないといけなさそうです。