(untitled)

最終更新日時:2008-04-27 23:50

初版公開日時:2008-04-27 23:50

タグ: diary

明日仕事にいけばゴールデンウィークに突入!ということで、明日は仕事です。今回のゴールデンウィークはぽつらぽつらと平日がある飛び石連休ですが、どばっと休めてよかったです。

仕事で休みというと「有休」という言葉があります。日本の仕事と休暇について思ったことを。 yahooのニュースで「「休みたいならば辞めればいい」――。そう会見で述べたとされる日本電産の永守重信社長」」という記事を見ました。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080427-00000002-jct-soci 自分の親もそうですが、有休を使うなんて周りを気遣うと言い出せない・・・。そんなことを言われて諭されることがたびたびあります。

そもそも有休とは「年次有給休暇」という言葉の省略語で、 労働基準法第39条 第1項 (年次有給休暇の付与) 「使用者は,採用の日から6か月間継続して勤務し,かつ全労働日の8割以上出勤した労働者に対しては,少なくとも10日の年次有給休暇を与えなければなりません。」

同条第4項 「使用者は、前三項の規定による有給休暇を労働者の請求する時季に与えなければならない。ただし、請求された時季に有給休暇を与えることが事業の正常な運営を妨げる場合においては、他の時季にこれを与えることができる。」

とあります。有給休暇は仕事に差し支えなければ、会社は拒否できないということです。当然仕事に差し支えないかは会社の上司が判断することでしょうから、状況によっては有休は許可・拒否のどちらともなる可能性があります。

有休で同僚を気遣うとはいったいどういうことなのか。有給休暇は仕事に差し支えない範囲で取得することが可能と労働基準法に定義しているので、上司も有休を取られると困ることを説明できないまま有休取得を拒否するとなると、さらに上位の上司へ判断を仰ぐということも必要になってくるでしょう。 そもそも労働環境に対する意識というものは管理職がよい方向へ調整していくものなので、いっぱしの社員が周りへの影響度を考える必要はないわけです。「有休をとることが悪いこと」という変なイメージを払拭していく必要があると思います。

過去、日本は第2次世界大戦にて焼け野原となってからわずか60年余りの間で敗戦国としては、異例の経済成長ぶりを遂げています。これは自分たちの先代というべき俗にいう団塊世代の方々のがんばりがあってのものです。そのため、冒頭の「休んでいる暇があったら働け!」という考えがなされるようになったのかもしれません。現代の多くの経営者の方はちょうど団塊の世代に当たる方々が多いですから、産業構造、また社会の常識も以前の時代の考えに則った意識共有がなされているのだと考えます。

とはいえ、今の時代は日本人働きすぎという時代から、学校も仕事も週休2日制が当たり前の時代となった今、働きすぎの「燃え尽き症候群」ももはや時代遅れになったというべきでしょう。 それに、日本の産業は第3次産業であるサービス業の比率が第1次、第2次産業に比べ非常に高くなってしまったため、単純に多くの肉体労働=高生産性という図式はもはや成り立たなくなっています。考えること、そして相手に自分の考えを的確に伝える力がより一層必要になってきており、頭で仕事ができなければ一生年収300万の時代です。実力主義といいつつも、実力をどう測るのか(おそらく結果しかないでしょうが。報酬は原則後払いなので)、功績に対する報酬をどうするのか(日本の場合は査定でほとんど差が付かないので、仕事で優秀でない人には天国だが、突出して優秀な人たちからは不満が出る)等実力主義へ完全移行するにも時間がかかっている状況です。

これからの日本の労働環境、仕事環境はまた少しずつ変わっていくと思います。これからの時代のど真ん中を歩く私の時代はこれからどのように変化を遂げていくのでしょう。


auther: dictoss

地元の北海道から流れて大阪へ行き、現在は東京でお仕事中。 仕事ではCentOS、家ではDebianとFreeBSDを使い何かしようと画策中。

github.com

© 2005-2025 dictoss.

counter: 686941